2016/02/09 22:34

縁起のいいとされる植物や動物、図柄を描いた吉祥文様(きっしょうもんよう)

今回は「孔雀(くじゃっく)」です。

文様に込められた願い・意味:悪霊を食べ邪気を払う尊い存在、見た目の華やかさ



孔雀は、キリスト教では不死の意味を、仏教では邪気を払うという意味を持っています。

そのワケは、孔雀はその可憐な見た目とは裏腹に、口に入る大きさであれば植物はもちろん、昆虫、小動物など、なんでも食べるから。さらにほかの動物が食べないサソリや毒蛇などを好んで食べることから、それらを悪霊に例え、悪霊を食べ、邪気を払う尊い存在として、吉祥文様として描かれてきました。

さらに吉祥文様として描かれてきたもう一つの大きなワケに、その美しさがあります。

可憐な立ち姿、光沢と鮮やかさを持つ羽、優雅で長く垂れた長い尾羽。
古くは正倉院にもその刺繍が残され、岡本秋暉作の「牡丹孔雀図」をはじめ、孔雀を題材にした多くの作品が描かれました。

身にまとう、側に置くことで邪気を払い、なおかつ気品の高い美しさがある。
吉祥文様として、完璧ともいえる文様の一つではないでしょうか。