2016/02/15 20:37

縁起のいいとされる植物や動物、図柄を描いた吉祥文様(きっしょうもんよう)

今回は「御所車(ごしょくるま)」です。

文様に込められた願い・意味:富、華やかさの象徴



御所車と聞いても、あまりピンと来たり、見たことがある人は少ないのではないでしょうか?

御所車は、顔出しNG、外を気軽に歩くことがなかった平安時代の王朝の貴族たちが外出に使っていた車のこと。
牛が引いたことから、牛車(ぎっしゃ)ともよばれます。

身分により種類が異なり、大型で最も華美な様式の唐車 (からぐるま) 、上皇・親王・摂政・関白などが普段着の時に着る雨眉 (あままゆ) の車、上皇・親王・大臣以下、四位以上の者、女官・高僧などが乗った檳榔毛 (びろうげ) の車、主に女性用の糸毛の車、普段用・遠出用の網代車 (あじろぐるま)、様々な身分の人が使った八葉 (はちよう) の車などがある。

貴族など限られた人しか使えなかったことから、富と華やかさの象徴として、吉祥文様になったんですね。

また同じく吉祥文様で、似た文様の「花車(はなくるま)」は、四季折々の花を載せた御所車のこと。



華道が誕生した室町時代に、貴族や武家が御所車に花を飾ったことで花車が出来たと言われています。